ウブド村についての基礎知識、祭礼や慣習の情報など

インドネシア・バリ島に旅したい方、バリ島に興味があるという方向けに、バリ島ウブド村の祭礼や慣習などについて纏めました。

バリの輪廻

「死はひとつのサイクルの終わりで、やがて再生する。」

「山には神々が、海には悪霊が棲む」という宇宙観を持つバリ島では、いわゆる海水浴など水着を着て海で遊ぶ習慣は元々ありません。

最もビッグウェーブが望めるサーフスポットも多いので、マリンスポーツが目的でバリ島を訪れる観光客は多いですし、バリ人のプロサーファーも存在します。

ですが、元々はバリの人々が海を訪れるのは、沐浴や清めの儀式として海に向かって祈りを捧げる時だけでした。

「海から悪霊が入ってくる」という教えは、伝承の神話や魔女ランダの物語の中でも語られています。

魔女ランダや聖獣バロンについては後の項目で触れるとして、ここでは山と海に纏わる輪廻転生のことを書きます。

バリの葬儀については既に述べた通りですが、補足として、輪廻転生を信じているバリでは、死を終焉とは捉えず、ひとつのサイクルの終わりと理解します。

魂は、まるで海の潮が満ち引きするかのように、やがて再来します。

ですから、死は再生を意味します。

人が亡くなると身体は土に還し、魂は海に還します。

海によって魂は解き放たれ、時が経てばそのスピリットは山へ戻っていきます。

つまり「山を聖、海を邪」と捉えていても、それが切り離した聖と悪ではなく表裏一体、ウラとオモテのもので、そのどちらが欠けても世界は廻らないというのがバリ独自の宇宙観であり、輪廻観なのです。