バリの祈り

生花を使った、日本とは違うタイプの祈り。
ここでは最もベーシックなバリの祈りの作法をご紹介します。
日本の祈りと異なり、バリの祈りには、生花と長いドゥパ(インセンス・線香)を使います。
寺院での祈り(スンバヤン)は個人個人で、自分のペースで行う場合と、僧侶の合図に従って祈る場合とがあります。
では、スンバヤンの手順をご説明いたしますね。
祈りの場に座ったら、まず、ドゥパのけむりで心身を清めましょう。
1) 最初は線香のけむりを両手で包み込むように掬い、合掌します。
これは今日、ここに参拝に来れたことへのお礼の気持ちをこめた挨拶です。
2) 白い花びらを右手で取り、線香のけむりに潜らせてから両手で挟み合掌。
3) クワンゲンという円錐形のバナナの葉に花々を盛った供物を持って祈ります。
同じように線香のけむりに潜らせてから両手に持ち祈ります。
4) 数種の色の花びらを取り、2)3)と同様、線香の香りを添えて祈ります。
5) 1)と同じように、今一度、空の手で線香のけむりを包み込み、合掌します。
祈りに使った花は地面に還すか、髪に挿します。
その後、聖水とビジョという生米を聖水で洗ったものを僧侶から頂きます。
ビジョは眉間、こめかみなどに付けます。
聖水は両手で受け、右手で口に運び飲んだり、頭にかけたりします。
日本とは違うバリの祈り、ぜひいつか体験してみてくださいね。
